fbpx

Hallelujahハレルヤ 歌詞、和訳、意味、解説

ハレルヤをやさしく解説してみました。

Hallelujah (Leonard Cohen, Jeff Buckley) lyrics explained in Japanese

動画でのハレルヤ解説:

ハレルヤのちょっと難しい歌詞を出来るだけ簡単に説明してみました。

Leonard Cohen作の長い間広く知られていなかったHallelujahはジェフバックリーのカバーによってヒットになりました。

ハレルヤ歌詞を日本語に訳すとこんな感じです:


Hallelujah歌詞と和訳

Well, I heard there was a secret chord

秘密の和音があるって聞いた

That David played and it pleased the Lord

ダビデが弾いて神を喜ばせたという和音だ

But you don’t really care for music, do you?

でもお前は音楽に全く興味ないんだろ?

Well it goes like this: the fourth, the fifth

こんな感じだよ

The minor fall and the major lift

4度の和音に5度の和音、短調の下り、長調の上がり

The baffled king composing Hallelujah

困惑した王がハレルヤを作曲している

Hallelujah, Hallelujah

ハレルヤ、ハレルヤ

Hallelujah, Hallelujah

ハレルヤ、ハレルヤ

Well, your faith was strong but you needed proof

あなたの信念は強かったが証拠を欲しがっていた

You saw her bathing on the roof

あなたは、彼女が屋根の上で沐浴してるのを見た

Her beauty and the moonlight overthrew you

彼女の美しさと月明かりがあなたを倒してしまった

She tied you to her kitchen chair

彼女はあなたを台所の椅子に縛り付けて

She broke your throne and she cut your hair

彼女があなたの王座を壊し、彼女があなたの髪を切った

And from your lips she drew the Hallelujah

そしてあなたの唇からハレルヤという言葉を引き出した

Hallelujah, Hallelujah

Hallelujah, Hallelujah

Baby I’ve been here before

ベイビー、僕はここに来たことがある

I’ve seen this room and I’ve walked this floor

この部屋も見たことあるし、この床も歩いたことがある。

You know, I used to live alone before I knew you

そう、お前と出会う前は一人暮らししてきた

I’ve seen your flag on the marble arch

大理石の凱旋門に君の旗を見た

And love is not a victory march

愛は勝利の行進なんかじゃなくて

It’s a cold and it’s a broken Hallelujah

冷たくて、壊れたハレルヤなんだ

Hallelujah, Hallelujah

Hallelujah, Hallelujah

Well there was a time when you let me know

あなが僕に知らせてくれた時があった

What’s really going on below

下で何が本当に起こっているかを

But now you never show that to me, do you?

でも今はそれを見せてくれないよな

But remember when I moved in you

でもあなたの中で動いていた時のことは覚えているか

And the holy dove was moving too

そして聖なる鳩も動いていた

And every breath we drew was Hallelujah

そして、僕らが吸い込んだ息の全てがハレルヤだった

Hallelujah, Hallelujah

Hallelujah, Hallelujah

Maybe there is a god above

上には神がいるかもしれない

But all I’ve ever learned from love

しかし僕が愛から学んだのはただ

Was how to shoot somebody who outdrew you

自分より銃を早く抜くことが出来る人をどう撃つかくらいだ

And it’s not a cry that you hear at night

そして君が夜耳にするのは泣き声ではなくて

It’s not somebody who’s seen the light

光を見つけた人でもなく

It’s a cold and it’s a broken Hallelujah

冷たくて壊れたハレルヤだ

Hallelujah, Hallelujah

Hallelujah, Hallelujah

– Leonard Cohen

Hallelujah意味と解説

Hallelujah: Songs Of Leonard Cohen / Various

ハレルヤがヒットになるまで時間がかかった!

1980年代ボブ・ディランとレナード・コーエンがお茶をしました。その時ボブがレナードにハレルヤという歌を作るにはどれぐらいかかったと聞いたら「7年」と言われました。しかしレナードのノートを見たら7年どころかほぼ10年間かけて80節、15ページにも渡る原稿を書いていました。

すごくないですか。10年間、80節、15ページというのは。

よくいい歌は素早く生まれてくると言われますが、かならずそうとはかぎりませんね。

しかも、これだけ苦労して作った曲のアルバムをレコード会社に出したら気に入ってもらえなくて「出しません」と最初は言われました。

結局は1984年出ることになっても大した反応はなかったし売り上げも知れています。

この曲を特に気に入った人といえばレコードが出てから何回ライブでカバーしたボブ・ディランぐらいです。

1991年にコーエンのトリビュートアルバムが出るようになってベルベットアンダーグラウンドのジョンケールが初のカバーを録音して出しました。

そのカバーを聞いてジェフバックリーが1994年に自分のバージョンを出しました。コーヘンが出してから10年、曲作りに着手してから20年が経ています。 それでもすぐにヒットにならなかったのです。2001年バックリーのカバーがシュレックという子供向けの映画で使われるようになって要約ヒットになりました。コーヘンはこの時67歳です。

そこから世界中皆が一気にこの曲の魅力に気づき、滝のようにカバーが降りてきます。

レナードは喜びながらこのほとんどの人に気に入ってもらえなかったがこんなに人気になって皮肉った気持ちになりました。

人生は不思議なものですね。

ハレルヤの歌詞の意味

Grace

「人生は不思議なものですね」というのは大雑把に言ったらこの歌の意味に近いかもしれません。人生は不思議なものだから心から喜びましょう。幸いなことがあっても辛いことがあっても、いや辛いことがあるからこそ喜びましょう。そう言うふうに神、世界、世の中に鍛えられて成長するから喜びましょう。喜ぶのしかないです。というのはこの歌の基本のメッセージです。

もっと具体的に歌詞を考えて行けば色んな解釈が出来ます。コーヘンはそう風にわざとそういう風に作っています。コーヘンは元々詩人である分、しかもこれだけ時間をかけて作成する人分、ハレルヤの歌詞は多重の意味に取れる言葉だらけです。

でももう一つ大雑把に言えるのはこの歌は旧約聖書と非常に見説に作られています。コーヘンはユダヤ人として育てられたし、人生の途中に禅、臨済宗のお坊さんになったにも関わらず、死ぬまでユダヤ人でした。そのユダヤ人の信仰している旧約聖書の話をほぼそのままこの歌で使っています。

ハレルヤ意味

The Essential Leonard Cohen

まずサビのハレルヤですね。

ハレルヤの「ヤ」は神様の名前の「ヤーウエイ」の略です。「ハレル」「褒め称える」「賛美する」という意味です。元々2つの単語のヘブライ語です。

ということはある意味でこの歌は宗教的な賛美歌だと言ってもおかしくはないです。

といいながらかなり強烈な性的な描写を使ったラブソング、別れの歌でもあります。

いやいや、奥深い内容です。

ハレルヤの歌詞を細かく解説

Hymns of the 49th Parallel

Well, I heard there was a secret chord

秘密の和音があるって聞いた

That David played and it pleased the Lord

ダビデが弾いて神を喜ばせたという和音だ

But you don’t really care for music, do you?

でもお前は音楽に全く興味ないんだろ?

ダビデという人物は旧約聖書に出て来る王様です。リラなどを弾いて音楽をなさったと聖書に書いてあります。

だれかと喋っているようです。「音楽なんかに全く興味ないのでしょう」という口調で話していることは少し起こっているようです。

でこの曲に「you」で終わる一行が何回出てきますが、いつも「ya」というふうに発音しています。話言葉で「you」の単語を「ya」で発音することは時々ありますが、ハレルヤの「ヤ」と同じ音ですね。そう風に韻を踏んでいますしでも「ヤ」というのは神さまの名前の略でもありますから神様に対して歌っているようにも聞こえます。同時にもと付き合っていた人に喋っているし、神様にも喋っているかもしれません。

Well it goes like this: the fourth, the fifth

こんな感じだよ

The minor fall and the major lift

4度の和音に5度の和音、短調の下り、長調の上がり

The baffled king composing Hallelujah

困惑した王がハレルヤを作曲している

これは実際に音楽で弾いているコードの話です。

Hallelujah, Hallelujah

ハレルヤ、ハレルヤ

Hallelujah, Hallelujah

ハレルヤ、ハレルヤ

Well, your faith was strong but you needed proof

あなたの信念は強かったが証拠を欲しがっていた

You saw her bathing on the roof

あなたは、彼女が屋根の上で沐浴してるのを見た

Her beauty and the moonlight overthrew you

彼女の美しさと月明かりがあなたを倒してしまった

She tied you to her kitchen chair

彼女はあなたを台所の椅子に縛り付けて

She broke your throne and she cut your hair

彼女があなたの王座を壊し、彼女があなたの髪を切った

And from your lips she drew the Hallelujah

そしてあなたの唇からハレルヤという言葉を引き出した

この一節も聖書のダビデの話を引用しています。

ダビデはある時きれいな女性が屋根の上でで入浴しているところを見てその人はだれだか調べて自分の部屋に来てもらって一緒に寝て赤ちゃん出来た話が聖書にあります。その女性の名前はベスシェバではウリアという男性の妻でした。浮気で赤ちゃんができちゃった訳です。それでダビデがウリアを殺してもらい、ベスシェバを自分妻としてもらいます。でも神様がそれはだめだということでダビデとベスシェバの長子の命をもらいます。

欲望と信仰の話です。

ここでいう「あなた」ははっきりしていないけど、そのままで読めばダビデです。でもコーヘンが自分に喋っているという風に捉えられます。

自分のことを聖書のダビデで例えているかもしれません。

Baby I’ve been here before

ベイビー、僕はここに来たことがある

I’ve seen this room and I’ve walked this floor

この部屋も見たことあるし、この床も歩いたことがある。

You know, I used to live alone before I knew you

そう、お前と出会う前は一人暮らししてきた

I’ve seen your flag on the marble arch

大理石の凱旋門に君の旗を見た

And love is not a victory march

愛は勝利の行進なんかじゃなくて

It’s a cold and it’s a broken Hallelujah

冷たくて、壊れたハレルヤなんだ

愛に落ちた時ついつい「人生に勝った」と思いがちですが、愛はそんなに甘くありません。長い道のりで他人と愛を築いていくものです。戦争で買って凱旋門に自分の国の旗を飾っても勝負まだまだ続きます。

そういう思いことに気づいても「ハレルヤ」と言いなさい。言うしかない。言いましょう。ということです。神様が試してくれてます。

Well there was a time when you let me know

あなが僕に知らせてくれた時があった

What’s really going on below

下で何が本当に起こっているかを

But now you never show that to me, do you?

でも今はそれを見せてくれないよな

But remember when I moved in you

でもあなたの中で動いていた時のことは覚えているか

And the holy dove was moving too

そして聖なる鳩も動いていた

And every breath we drew was Hallelujah

そして、僕らが吸い込んだ息の全てがハレルヤだった

この一節では最初から最後まで二重の意味で進んでいます。

「下で何が起こっている」というのは性的な意味で「盛り上がっているか」という意味になるし、「下界はどうなっているか」という風にも捉えられます。

「でもあなたの中に動いていた時のことは覚えているか」も同様です。よく英語で「God Moved In 何々」と言い回しが使われます。

「God Moved In The Water」という曲などがあります。

Maybe there is a god above

上には神がいるかもしれない

But all I’ve ever learned from love

しかし僕が愛から学んだのはただ

Was how to shoot somebody who outdrew you

自分より銃を早く抜くことが出来る人をどう撃つかくらいだ

And it’s not a cry that you hear at night

そして君が夜耳にするのは泣き声ではなくて

It’s not somebody who’s seen the light

光を見つけた人でもなく

It’s a cold and it’s a broken Hallelujah

冷たくて壊れたハレルヤだ

Hallelujah, Hallelujah

Hallelujah, Hallelujah

結論

僕は無宗教ですけど、人生辛いことがあった時「感謝」「喜び」の気持ちを持ち続けようという概念は役に立つと思います。これから「ハレルヤ」という習慣を付けたいと思います。

e7319a946f928d455f2a4c9abc7c687c